PT中華街 その4

2003年5月11日
 そしていよいよ決勝日、なのだが。

● 今日の遅刻

 おきて枕元を見ると、時計が指しているのは8時……8時?
 やべっ!
 普段のPTのジャッジ用のホテルは、節約のためツインをシェアするんで、通常は同室のジャッジに起こされて面倒にはならないんだが、横浜ではめずらしくシングルだったための大失態。あわてて朝食も取らずに着替えて出発し、走って会場へ。途中でランディ・ビューラーを追い抜き、プレイヤーが写真を取っている脇を抜け、会場へ着いたのが30分遅れ。
 ……スタッフ誰もいませんよ? (--;)
 あわててバックヤードを探すもやっぱりいない。そういえば外で写真とってたし、どこかで別な準備中かも。これは今後にもいい影響ないよなー。色々と悪い考えがぐるぐる頭を回る中、三々五々集まる他のジャッジたち。
 ヘッドジャッジに確認。「8時45分だよ。ちゃんと間に合ってるから」
 前日1,300円もの大枚はたいて買った朝食チケットを返して〜(TT;)

● 今日の決勝

 そんなわけで始まる決勝。自分の担当は脇に控えて、日本人にトラブルがあれば助ける役目。もっともドラフトはもともと無言でやるものだし、プレイヤーもいちいち突っ込まないから、実質はほとんど何もしないで見てるだけ。せいぜい始まる前に大磯さんに「ピックをカメラで撮ってるんで、いちいち見せてください」というだけの話。楽。
 ドラフト終了後、プレイヤーはバックヤードに戻ってデッキの構築。情報を漏洩させないようにするため、基本的にトップ8のプレイヤーは負けるまでは外界とシャットアウトなのが掟。なので、トイレに行く際も必要であればジャッジがついていく。結構面倒。
 そしていよいよ決戦。自分はドラフトと同様、テーブルジャッジとは別に通訳担当。一応仕事としてテーブルには注意して目をやってはいるものの、実際は間近で見る最高レベルの戦いに興奮しっぱなし。トラブルも若干あったものの、ほとんどつつがなく話は進む。
 あ、いや、一つつつがあったやつがあったな。大磯さん対ホセ・バルベロの4戦目、テーブルジャッジが大磯さんの《燃えさし魔道ゴブリン/Embermage Goblin》がプレイヤーに撃ったダメージを2点分忘れてた件。サイドボードライターと確認した結果、どうやら忘れてたのはジャッジらしいんだが、ここで一つルール。決勝テーブルでは、テーブルジャッジは絶対です。スコアが間違っている場合、テーブルジャッジのスコアが最優先されます。なので、ダメージははっきり宣言していただかないと困るっぽい。今後PT決勝に進むつもりの方はご注意を。
 結果はご存知の通り、大磯さんは準決勝で除去を引きすぎた分決勝で引けず、そのまま《火花鍛冶/Sparksmith》ゲーに負けて2位、その大磯さんに涙を飲んだ池田さん3位と、微妙に無念なれど実に誇らしい成績。ナショナリストとしてはこんな嬉しいことは無いっす(^^ )

● 今日の昼飯

 ちょっと話はさかのぼるけど、前述のようにトップ8は隔離されているため、当然昼飯も食いにいけない。んでどうするかというと、バックヤードで飯が出るわけだ。実は自分も初体験。
 まーこういうところの飯だから弁当でも出るかと思ったら、それがもうぜんぜん。高級ホテルの本格的ランチバイキングみたいなのが別室に用意してあって、それをみんなで食うのだよ。あたしゃ生まれて初めてキャビア食ったよ。激ウマ。
 んでよく周りを見ると、トップ8に関係の無いジャッジも来て飯を食ってる模様。おれPT6回目なのに、そんなん全然知らなかったよー(--;)

● 今日のインタビュー

 空いた時間にその辺を微妙にうろうろしてると、かのゲイリー・ワイズ氏からご指名。何事かと思えば、バックヤードで岡本仁さんのインタビューをやるから、通訳をしろとのこと。んで、早口でスラングバリバリのワイズ氏に苦戦しながらもなんとかかんとか。雑誌のサイドボードマガジンやWise Wordsに載るらしいから、内容はそっちを参照。インタビューの最後には「これから一番大事な質問をするぞ!」とか脅かして、何事かと思えば「お前、野球は好きか?」 どーよ(^^;)
 んでそのインタビューの中で、「日本人プレイヤーの中で、世界的に知らせたいトッププレイヤーを何人か教えろ」とのことで、仁さんと一緒にピックアップ。んで、フジケンの話になって「彼はどう有名なのか?」とゲイリーに聞かれ、答えて「彼はリミテッドが強くて、デカく(tall)て、怖く(scary)て、悪いヤツ(bad guy)だ」とか言ったら、ゲイリーがそれをフジケンに告げ口しやがって、おかげで後で殺されそうになってみたり。口は災い(^^;)

● 今日の閉会

 トップ8が終わって仕事も片付き、その辺をうろうろしてるとジェフ・ドネからお呼び。こっちこいと言うのでおとなしく着いていくと、ステージに2本並んだマイクの1本を指さし、「今から俺の言うことを日本語で言え」
 いやあのその、いきなり言われましても心の準備が(--;)
 まー度胸決めてやったが、フィンケルとマーハーが出てこなかったり、スタッフがトロフィーを渡し間違えたりと、なかなか最後までネタっぽい閉会式だったなーと。自分も内心バクバクしながら喋ってたけど、問題なかったですかね?(^^;)
 ジェフ・ドネ氏には、「秋ごろまでにレベル3を受けるようにしなよ。」とか言われる。感謝。気合入ってきたー!

● 今日の給料

 すべての仕事が片付いた後は、ジャッジは報酬をもらって解散。意外とみんな知らないらしいが、PT本戦のジャッジは、飛行機代とホテル代は出るが、他は無給っす。出るのは1日2,500円の食事代と、パックが1ボックスと、記念のTシャツと、フォイルが数枚。以上。ほんまボランティアなんすよ。
 フォイルの何枚かは、すかさずディーラーに売って金にしちゃったけどね(^^;)

● 今日のリベンジ

 仕事が全部片付いた後、サイドのジャッジの手伝いの要請を振り切り(悪)、マイキーことマイク・パスティルニック御大を見つけてヴェネチアのリベンジのバックギャモン勝負。1点100円勝負で、マイキーは5点勝つごとに某氏からいただいたトークンを1パックあげるって約束で勝負。
 結果、ヴェネチアで200ユーロ(2,400円)イカれた仇は取りましたよ。取りましたともさ。
 プラス100円だけしか勝てなかったけどな(TT;)

● 今日の終了

 10時に閉まる会場を後に、ホテルへ直行。実に楽しいイベントだったなーと。途中のコンビニでパック寿司を買い、ビールで一人で乾杯。お疲れさん>俺

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